iOS 11 Programming刊行記念 Nightレポート

02 Feb 2018

少し遅れてしまいましたが、 2018/1/10にiOS 11 Programming刊行記念 Nightに行ってきました。

タイトルの通り iOS 11 Programming という本のイベントで 著者の方々がLTしてくれるナイスなイベントでした。 この日のために京都やアメリカから駆けつけてくれた方もいたそうです。 また、会場を提供してくれたスマートニュースさんのLTと パネルディスカッションもありました。 自分はブログ枠で参加させてもらったので、 LTとパネルディスカッションそれぞれについて、僕の感想も交えつつレポートします。

LT

技術書のジレンマとPEAKS + 書評ブログを書くTips

@shu223 さんはiOS 11 Programmingでは、 ARKitを担当されていらっしゃいましたが、 LTではiOSについてではなく技術書業界についてのお話でした。 傍から見たら技術書を書いてる方たちはキラキラしていてウハウハなのかと思っていましたが、そうでもないのですね。。。 かなり赤裸々な内容だと思いましたが、PEAKSさんに対する期待も感じられて非常にエモいLTでした。 書評ブログを書くtipsも参考になりました。

積ん読しがちなので、非常に参考になりました。

サルにはわからないCore ML 〜 最適化

@sonson_twit さんは、 iOS 11 Programmingでも紹介していたMachine Learningのお話でした。 iOS 11 ProgrammingのMLの説明は本当にわかりやすいなと自分は感じていて、 これをきっかけに僕はMLの勉強し始めたので、おすすめです。 今回のLTもML初心者向けにわかりやすく最適化について説明してくれていました。何より @sonson_twitさんの飾らないトークが面白いですね。 個人的には@sonson_twitに機械学習の本をPEAKSで書いて欲しいなと思ってます。

Swift 4.1 and Swift 5

@ikesyoさんはiOS 11 ProgrammingではSwift 4の新機能について書かれていましたが、 LTではその先Swift4.1とSwift5について話されていらっしゃいました。 怒涛のスピードで新機能を紹介していらっしゃって頭フル回転のLTでした。 自分のリリース前の最新仕様を追っかけてない人にとっては、最新仕様の背景含めて説明していただけるのはすごく勉強になります。

シミュレータの録画が面倒なのでどうにかしてみた

@huinさんはiOS 11 ProgrammingではXcode 9 の新機能について書かれていらっしゃいました。 今回はシミュレータの録画を簡単にできるコマンドラインツールの紹介でした。 ツールはsimioとして公開されていました。 こうやってswiftでサクッとコマンドラインツールを作れる時代なったのは良いですね。

コマンド+V iOS 11 pasting

@cockscombさんはiOS 11 Programmingでは、Drag and Drop・FilesとDocument Based Application について書かれていましたが、LTでは、macOS用のAppKitも含めたペーストについて話していらっしゃいました。 Responder Chainの話なんかはiOS始めた頃にドキュメントを読んでしばらく読んでいなかったので、 良い復習できて、かつフレームワーク側の設計の理解が重要ということを思い出させてくれる内容だったなと思いました。 AppKitとUIKitは似ているとのことで、確かに今後の流れが気になりますね。

Presentation with Coordinators

@ykawanabeさんはiOS 11 Programmingでは、レイアウト関連の新機能及び変更点について書かれていらっしゃいました。iOSのセーフエリアもそうですが、 スクロールビューのcontentInsetとかの細かい変更を追いきれてなかったので、 個人的にはこの章はすごく参考になりました。

LTではNimaのアプリをリニューアルした時の話をしていらっしゃいました。 Coordicatorパターンというのを知らなくて、聞いている時にはぼんやりした理解しかできませんでした。 以下あたりが参考資料になりそうです。

Coordinatorsパターン、try! swift 2016でも紹介されてたみたいですが、記憶に残っていなかった。。

iphone X 対応ライブコーディング

@k_katsumiさんはiOS 11 Programmingでは、Core NFCやPDF Kit、SiriKitについて書いていらっしゃいました。 今回は、iOS 11 Programmingのサンプルコードをiphone X 対応させるライブコーディングでした。 印象に残ったのは、まずはiphone X対応が必要なものをデザイン面で違和感を感じる感覚が必要 というところでした。appleの公式アプリを参考にするのが良いとのことでした。 ただ、appleの公式アプリでも癖のあるアプリ(メモアプリとか)はあるので、より標準っぽいアプリを参考にすると良いみたいです。App Storeアプリとかがいいみたいです。

Xcodeで値を表示する

スマニューAppチームのLTは「Xcodeで値を表示する」。 lldbで変数の値が見れないことがあったらしく、デバッガ内部の挙動を調べたそうです。 LLDB in LLDB はかなり強い。 デバッガで値表示されないことたまにあったけど、諦めてたのでこのやり方を知っていれば すごく時間が短縮されたかもしれないなと思いました。

Xcodeで値を表示する from firewood

パネルディスカッション

LTのあとは、著者8人+発言したい人が前に出て話すというアナーキーかつアットホームなスタイルのパネルディスカッションでした。 この辺から僕のPCの電源が切れてしまい詳細なメモが取れなかったのですが、 アプリをリニューアルすべきかどうか話が異常な盛り上がりを見せていました。 @k_katsumiさんのご意見番感と @sonson_twitさんのぶっちゃけトークを引き出してやろう感が最高でした。 あと、@shu223さんが「ソースコードが気に入らなかったのは、会社に馴染んでなかったから」 みたいなことをおっしゃっていて、非常に印象的にでした。

まとめ

著者の方々次々とLTしてくださるのは、お祭り感があって非常に楽しかったです。 パネルディスカッションがめちゃくちゃ面白くて永遠に続けって思ったので、 ぜひまた同じようなイベントを見てみたいなと思いました。

最後に、iOS 11 Programmingは満遍なく最新のiOS 11の機能がサンプル付きでわかりやすく紹介されているのでおすすめです。 特にARKitのサンプルは非常によくできていると思うので、それだけでも買う価値があると思います。

iOS 11 Programming

iOS 11 Programming

  • 著者:堤 修一,吉田 悠一,池田 翔,坂田 晃一,加藤 尋樹,川邉 雄介,岸川 克己,所 友太,永野 哲久,加藤 寛人,
  • 製本版,電子版
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